2017年6月

  • 2017.06.20

生で見ることの賞味期限

先日訪問した美術館で展示品とほぼ同寸法、同質量の作品を実際に手にすることが出来ました。通常の美術館での経験とはちょっと異質で、なかなかの刺激がありました。 これと期を同じくして、先輩系友人から「美術館の照明は究極的にどうなるの?」みたいな質問を受けまして、つまらない事に「手法としては大きな変化はないのでは」と答えてしまいました。 この2つの事が、何となく気になり考えています。 世の中で液晶モニター […]

  • 2017.06.14

いつになっても課題があるものです

弊社も一人で会社をはじめて数年が過ぎてから、一緒に仕事をしてくれる社員が一人二人と増えてきて、随分と会社っぽくなってきました。 会社としては出来る事とその量が随分と増えた事を実感するとともに、個人的にはやらねばならないことの量と質が変化してきたことも実感します。 新しい方が入るタイミングのたびに、「これで、・・・ができる様(楽に)になる!」等と夢想します。確かにその時点で思っていた事は実現出来るの […]

  • 2017.06.13

保護と鑑賞の折り合い

美術館・博物館での照明を考えて行くときに、必ず議論の対象となるのが作品の保護と鑑賞の矛盾についてです。 作品を少しでも遠くの未来まで残すのであれば、光を当てることなどせずに保管しておく事が最善です。 あくまでも私感ですが、その保管して行くための社会的なコンセンサスを得るためには、社会に広くその作品を知ってもらい、その価値を認めてもらった上で、保管して行くためのコストを負担してもらう事が必要であり、 […]