照明

スポットライトでの気遣い点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

美術館・博物館で使われる照明器具の主役としてはスポットライトになるかと思います。
天井からぶら下がっていて、光の範囲が割と狭いタイプの照明器具ですね。

私がスポットライトを作るときには、先ずはその光の拡がり方に気を付けています。

具体的に気を使うポイントとして、海外で見かけたちょっと宜しくない感じの光を例に説明しますと、

第一は光の周辺部のスムースさです。
通常、スポットライトからの光はその中心部から、周辺に向けて徐々に暗くなるよう作ります。この光の落ち方の度合いをスムースにする事が大事です。
少しでもその変化の度合いが一定でなくなると、人はその部分に輪郭を感じてしまい、作品鑑賞の邪魔をしてしまいます。
また、照らしている対象から遠く離れたところに、割とくっきりとした明るさの変化が生じる部分が出たりします。これも同じく輪郭を感じてしまうところで宜しくありません。

また、照明器具そのものが照らそうとしている方向以外に光を漏らしてしまうケースもあります。このようなものですと、展示室の天井が賑やかになってしまい、展示室全体の印象が雑然としがちで、やはり作品鑑賞の邪魔となってきます。

スポットライトを作る際の基本はこの辺りのお行儀の悪さを取り除いておくことはじめの一歩です。

大昔にハロゲンランプを光源として使っているときは、この辺りのコントロールは割とやりやすかったのですが、LEDの場合ですと、発光の仕方が異なるために、ハロゲンランプを光源とするのと同じやり方は通用せず、少し面倒な光学系を用意する必要があります。
この当たりのコツは後日まとめて見たいと思います。

※美術館・博物館での照明を作ってみたい方を募集しています
株式会社キテラスでは美術館・博物館で使われる照明器具を作りたい方を募集しています。
ご興味のございます方はこちらをご覧下さい。

関連記事

  • 製品を作るためのきっかけと熱量製品を作るためのきっかけと熱量 このところ久しぶりに展覧会の照明調整をする機会が続きました。 プライベートな時間に美術館・博物館に出かける時に、解説を読むこと無く会 […] Posted in 照明, 設計, 経営
  • 組込照明の難しいところ組込照明の難しいところ 数年前にお作りした照明のリピート品を納めてきました。 こちらの照明は、一般に覗きケースと呼ばれるタイプのもの(テーブル上のケースで、 […] Posted in 照明, 設計
  • 2つめの曜変天目2つめの曜変天目 2年前に京都国立博物館で開催された国宝展にて龍光院所蔵の曜変天目茶碗の展示用照明をお作りするありがたい機会がありました。 この時は照明計 […] Posted in 照明, 設計, 道楽
  • せっかくリニューアルするのであればせっかくリニューアルするのであれば 全くの新規から作る美術館・博物館での仕事ばかりではなく、照明器具の入れ替えだけの仕事もぼちぼちとございます。 このような仕事の場合、 […] Posted in 照明, 設計
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*