光の中に身を置いて眺めたいもの~陶器の照明~

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前回の続きみたいなお題です。

美術館・博物館では一般的に鑑賞対象の作品が展示ケースの中に収まっていて、その展示ケースに備え付けの照明器具からの光で鑑賞します。
表明がなめらかな作品の場合、必然的に作品の表面に照明器具の発光面が映り込みます。
また、スポットライトで照らす場合には、陰翳が強調され気味な見え方となってしまいます。

鑑賞対象となる陶器の多くは、茶の湯の席であったり、日頃の生活の中で使われていたもので、実際に使われる場にあった光とは明らかに異なる光である場合が殆どかと思います。展示室の中とは違い、見る側の背後にも光があるような、光に満ちた空間(絶対的に明るいという意味では無く)で見ることが出来た方が自然、というかその作品そのものの意味が伝わりやすくなるのかなと思います。

美術館・博物館での展示は、鑑賞面からの要求だけでは無く、作品保護の観点からも様々な設備が考えられていくので、どうしても展示ケース内での展示と云う状況は避けられないと思います。
作品を見せるための光を、展示ケースの中だけで考えるのでは無く、展示室全体で考えて行く事により、作品の見え方その先にある感じ方は大きく変わってくると考えます。

陶器ではないのですが、上記のように展示室全体で照明を考えた形の仕事には携わったことがあり、展示品の見え方と印象が大きく変化した経験があります。
いつの日か、陶器(特に茶陶)に関しても、展示室全体を展示装置として考えて行くような仕事をしてみたいものです。


オマケ。
自宅で茶碗を使っているときの景色です。
普通の和室用の照明器具がぶら下がっている部屋で見ているので光があちらこちらから廻ってきていて、照明器具を意識させること無く、柔らかく見えます。

 

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