佐久間 茂

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  • 2017.09.21

少しだけ目立つクラブ活動

10月3日から京都国立博物館ではじまる国宝展に、技術協力との形でお手伝いさせていただいております。 この様なところに社名が出るような活動は初めての事でして、「ちょっと、派手かな?」なんて思ったりもして、妙な心持ちです。 昨年の暮れ位に、仕事仲間を通じて、この展覧会に出品される作品向けに最適化した照明を作って欲しいとのお話を戴きました。 私自身の大好物系の作品を対象にしての光づくりでしたので、即答で […]

  • 2017.09.16

指標にまとめ切れない?

幾種類かの光源(LED)を使って、展示照明のデモを行ってきました。 最近のLEDですので、演色評価数などは95を超えていて、昔の一般的なダイクロハロゲンランプなどを上回るだけの数字となっています。 演色評価数や色度座標でその光の特性はある程度定義出来ますが、人の目で感じる印象とその数値の間に絶対的な関係があるのではないなとの経験がありました。 一つ光源で演色評価数がいずれも90を超え、Raが96. […]

  • 2017.08.21

いい仕事でした。

昨年の秋くらいから参画した、新しい美術館での仕事が一段落しました。 展示設計、照明設計、展示ケース設計、いずれの分野においても、私が知る限り当代随一のプロフェッショナルとご一緒させていただく事の出来た案件でした。 仕事が始まる前は、「言い訳が出来ない仕事だな~」と覚悟をして望みましたが、それぞれの方々の仕事がきれいにまとまり、これまでに見たことの無い、良い展示空間が出来上がりました。 私は照明器具 […]

  • 2017.08.05

一歩、前進しました

昨年の正月から一緒に製品の設計をしてくれるメンバーを探していました。 ようやく一人の設計者が弊社の仲間に入ってくれました。 私がその昔お世話になっていた会社で、短い期間いっしょに仕事をした後輩です。 同じ会社で仕事をしたので、仕事上で使う用語にズレがなかったりなど、お互いに楽が出来そうで助かります。 会社としては、お陰様で仕事が切れることがなく、設計して、図面を描かねばならない案件がてんこ盛りです […]

  • 2017.07.05

7年間は生き残れました

早いもので7月になりました。 キテラスを創業したのが2010年7月でしたので、まる7年間が過ぎました。 早いような、あっという間の様な時間でした。 仕事をご一緒させていただいた皆様に感謝するばかりです。 本当にありがたいです。 昨年の時点で私が勤めた会社としては、1社当たりの所属期間は最長を日々更新中です。ちなみにそれ以前の最長勤務期間は5年9ヶ月でした(堪え性がないですね)。 創業当初は、照明器 […]

  • 2017.06.20

生で見ることの賞味期限

先日訪問した美術館で展示品とほぼ同寸法、同質量の作品を実際に手にすることが出来ました。通常の美術館での経験とはちょっと異質で、なかなかの刺激がありました。 これと期を同じくして、先輩系友人から「美術館の照明は究極的にどうなるの?」みたいな質問を受けまして、つまらない事に「手法としては大きな変化はないのでは」と答えてしまいました。 この2つの事が、何となく気になり考えています。 世の中で液晶モニター […]

  • 2017.06.14

いつになっても課題があるものです

弊社も一人で会社をはじめて数年が過ぎてから、一緒に仕事をしてくれる社員が一人二人と増えてきて、随分と会社っぽくなってきました。 会社としては出来る事とその量が随分と増えた事を実感するとともに、個人的にはやらねばならないことの量と質が変化してきたことも実感します。 新しい方が入るタイミングのたびに、「これで、・・・ができる様(楽に)になる!」等と夢想します。確かにその時点で思っていた事は実現出来るの […]

  • 2017.06.13

保護と鑑賞の折り合い

美術館・博物館での照明を考えて行くときに、必ず議論の対象となるのが作品の保護と鑑賞の矛盾についてです。 作品を少しでも遠くの未来まで残すのであれば、光を当てることなどせずに保管しておく事が最善です。 あくまでも私感ですが、その保管して行くための社会的なコンセンサスを得るためには、社会に広くその作品を知ってもらい、その価値を認めてもらった上で、保管して行くためのコストを負担してもらう事が必要であり、 […]

  • 2017.05.24

色の感覚の校正するための旅

12年ぶりにロンドンに来ています。 年に一度くらいは外国に出かけて、いろいろな美術館をおきたいと考えていますが、昨年は出かけられず、美術館見物を目的にした旅行は2年ぶりです。 欧米の美術館を見に出かける大きな目的は、外光を導入している展示室の中で様々な色の作品を見ておきたいからです。 こちらはThe Courtauld Galleryです。 熱心に鑑賞されている絵はマネのフォリー・ベルジェールのバ […]

  • 2017.05.07

光の中に身を置いて眺めたいもの~陶器の照明~

前回の続きみたいなお題です。 美術館・博物館では一般的に鑑賞対象の作品が展示ケースの中に収まっていて、その展示ケースに備え付けの照明器具からの光で鑑賞します。 表明がなめらかな作品の場合、必然的に作品の表面に照明器具の発光面が映り込みます。 また、スポットライトで照らす場合には、陰翳が強調され気味な見え方となってしまいます。 鑑賞対象となる陶器の多くは、茶の湯の席であったり、日頃の生活の中で使われ […]

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