2018年8月

  • 2018.08.28

美術館・博物館の空間照明(1) スポットライト・カッターピンスポットライト

美術館・博物館向けの照明器具の構造と特徴を種類ごとにご紹介していきます。 今回は、空間照明用のスポットライト、カッターピンスポットライトについてです。 照明器具の構成 まずは一般的な照明器具の構成についてご紹介します。 照明器具は主に4つのパートから構成されています。 照らすための光を生み出すLEDなどの光源 光源を光らせるための電源 発生した光を制御するレンズや反射鏡(ミラー)などの光学部品 こ […]

  • 2018.08.24

美術館・博物館の展示用照明の種類

今回のテーマは美術館・博物館の展示用照明の種類についてで、壁付ケース・独立ケースの照明の構成について解説します。 美術館・博物館の展示室の構成 美術館・博物館の展示室全体はおおまかに下の図のような構成です。 日本の多くの美術館・博物館では、壁面に設置された比較的大きな容積を持つ壁付ケースが多く用いられています。西洋絵画など額装されている展示品は、開放空間の壁面に直接展示されることが多いです。小型の […]

  • 2018.08.17

美術館・博物館向けの展示照明とは(2)

展示用照明に必要な特性(演色性、色温度、照度) 前回は光の波長について主に触れましたが、今回は演色性、色温度(調色)、照度(調光)についてお話します。 演色性 前回、ハロゲンランプとLEDの光の波長の違いについて、測定した光の波長の分布をグラフで示しました。光源によって波長の分布が異なるということは、光で照らされる対象の見え方も光源によって異なります。 光によって物体の見え方が変化する事を演色とい […]

  • 2018.08.04

美術館・博物館向けの展示照明とは

展示照明への要求 美術館・博物館は文化財を収集・整理し、文化財の価値を社会に対して公開する役割を担っています。美術館・博物館で収蔵、展示されている文化財の多くは、製作されてから非常に長い時間が経過しているものが多く、保存環境を維持するために、細心の注意が払われています。もし、文化財を保存して将来に引き継いでいくことだけが目的なら、照明に大きな注意は払われません。 しかし、文化財の価値を広く社会に認 […]