ハードだけじゃ勝ち目ないな

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6年ぶりに香港のライティングフェアを見物にやって来ました。
もう少し短い間隔だった気がしましたが、随分とご無沙汰しておりました。

2日間、さらっと見た感じでは、LEDの照明もすっかり当たり前になってきて、中国のメーカーでも(あ~上から目線・・・)全然使えそうな照明器具が沢山出ておりました。調光のやり方や使い方についても積極的にやっているようで、リモコンやセンサを組み合わせて調光するシステマティックな電源システムを展開している会社さんもあったりして、パーツの企画力で言えば日本よりはるかに進んでいるように思えました。
こうしたメーカーさんで話を聞くと、ガラパゴスな100V入力の製品はなく、気楽には使えません。

この100V障壁は、海外のものをお安く使おうとすると邪魔ですが、照明器具の競合が参入しにくいと考えれば助かります。
良いことなのか悪いことなのか、良く判りません。

照明器具程度の工業製品ですと、製品機能や基本的な性能に関しては、中国製も日本製も殆ど差が無くなっている気がします。前述の障壁があるので、際限無しに流入はしてきませんが、ハードの特性だけで付加価値を作って行くことは、更に難しい時代になっていくと思えました。

今後、今の差を維持向上させるためには、作る製品の賢い使い道と実際の運用など、ソフト的な智恵が付加価値の源になると思います。
私たちが作る製品の使われる現場にもっと深く関与し、課題の抽出とその解決に注力せねばと覚悟した次第です。

展示会に見に来た主な目的は、少々お安くて使えそうな部品を探す事です。
メインの展示会場は大きなホールにあるのですが、ロビーの様な場所に写真の様な小さなブースが沢山ありまして、
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こうしたところにパーツ屋さんがお店を出しています。

今回は、ダイキャスト系のパーツ屋さん、ガラスのレンズ屋さん、電源屋さんなどと名刺交換してきまして、今後につなげて行きたいと思います。

今年の見物で多分4回目くらいだと思いますが、今まで以上に日本人の存在感を感じませんでした。前述のように障壁があり、直接的に製品の出入りがないかも知れませんが、それほど遠いところではないので、もう少し日本人がいても良い気がしますが、すれ違いませんでした。kkきょ
今では、広州の展示会の方が盛況らしいので、そちらに流れてしまっているのでしょうか?

今度は本土にも行ってみますかね。

 

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